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【注目の経済指標】(12/26〜30)黒田日銀総裁の円安容認発言に注目!

1.黒田日銀総裁講演 12/26(月)13:20

2016年最終週の注目は、まず黒田日銀総裁講演での発言です。

先週12月20日の日銀金融政策決定会合後の記者会見で、「みんなが円安、円安と言うが、今年2月に戻っただけだ。今の時点で行き過ぎの問題はない」との円安容認発言が飛び出しました。この発言でドル円は117.7円から118.2円まで円安が進みました。

物価上昇率2%の目標を掲げる日銀は円安の進行を歓迎している、とういことを市場に印象づける結果となりました。

今週26日の講演でも、円安容認を裏付ける発言が飛び出すのか、注目しましょう。

また、黒田日銀総裁以外の日米の要人から、そろそろドル高、円安牽制発言が飛び出してもおかしくありません。年末最終週ということもあり、市場参加者が少なく、流動性が低下することから、突発的にレートが大きく動くことも考えられますので、注意しましょう。

2.米国債入札 12/28(水)、29(木)、30(金)3:00

次に、米国債の入札です。2年債、5年債、7年債の入札が、それぞれ12月28日(水)、29日(木)、30日(金)の3:00に行われます。

あまり波乱は見られないと思いますが、年末の薄商いの中での入札となるので、低調に終わる可能性もあります。その際は、米国債金利が上昇し、ドル高につながりますので、一応チェックしておきましょう。

3.その他の経済指標

その他に予定されている主な経済指標です。

先週までの米国経済指標は、改善が続いており、株高、ドル高の流れになっています。今週の米国経済指標も改善予想となっていますので、予想通りであればドル高、一方改善が鈍化、または悪化すればドル安に注意しましょう。

【前回の結果と今回の予想】

日付 時間 指標 前回 今回
予想 結果 予想
12/28(水) 0:00 米消費者信頼感指数 101.5 107.1 +5.6 108.5 +1.4
12/29(木) 0:00 米中古住宅販売保留指数 0.1 0.1 ±0 0.5 +0.4

4.過去5年間の年末の値動き

最後に、過去5年間のドル円、ユーロドル、ユーロ円の年末の値動きを調べてみました。

①過去5年間(2011~2015年)の年末の値動き【ドル円】

年  日付  ドル円 
安値 高値 変動幅
2015年 12/28(月)~31(木) 119.993 120.645  65pips
2014年 12/26(金)~31(水) 118.855 120.724  187pips
2013年 12/26(木)~31(火) 104.639 105.402  76pips
2012年 12/26(水)~31(月) 84.761 86.772  201pips
2011年 12/26(月)~30(金) 76.872 78.090  122pips

(安値・高値はXM Mac MT4より抜粋)

ドル円の最大変動幅は2012年の201pips、5年間の平均変動幅は130pipsでした。

②過去5年間(2011~2015年)の年末の値動き【ユーロドル】

年  日付  ユーロドル 
安値 高値 変動幅
2015年 12/28(月)~31(木) 1.08521 1.09917  140pips
2014年 12/26(金)~31(水) 1.20965 1.22202  124pips
2013年 12/26(木)~31(火) 1.36790 1.38777  199pips
2012年 12/26(水)~31(月) 1.31647 1.32822  118pips
2011年 12/26(月)~30(金) 1.28569 1.30818  225pips

(安値・高値はXM Mac MT4より抜粋)

ユーロドルの最大変動幅は2011年の225pips、5年間の平均変動幅は161pipsでした。

③過去5年間(2011~2015年)の年末の値動き【ユーロ円】

年  日付  ユーロ円
安値 高値 変動幅
2015年 12/28(月)~31(木) 130.459 132.453  199pips
2014年 12/26(金)~31(水) 144.752 147.208  246pips
2013年 12/26(木)~31(火) 143.280 145.660  238pips
2012年 12/26(水)~31(月) 111.735 114.664  293pips
2011年 12/26(月)~30(金) 99.479 101.971  249pips

(安値・高値はXM Mac MT4より抜粋)

ユーロ円の最大変動幅は2012年の293pips、5年間の平均変動幅は245pipsでした。

変動幅が大きい順に、ユーロ円>ユーロドル>ドル円という結果でした。年末は、特にユーロの値動きが大きくなる傾向がありますので、注意しましょう。