名目実効為替レート(BOE) 週間ランキング
イングランド銀行(BOE)の名目実効為替レートの日次データから求めた週間ランキングです。
11カ国・地域のデータからFXで取引の多い8カ国・地域のデータを抜粋して、前週のデータとの騰落率でランキングをつけています。
| 順位 | 国地域・通貨 | 名目実効為替レート | 騰落率 | ||
| 前回 | 今回 | 1/13(金) | 1/20(金) | ||
| 8 | 1 | 英ポンド | 75.9583 | 76.5869 | +0.8% |
| 1 | 2 | 豪ドル | 95.5150 | 96.0071 | +0.5% |
| 3 | 3 | ニュージーランドドル | 121.3243 | 121.6462 | +0.3% |
| 7 | 4 | 米ドル | 105.8414 | 105.9700 | +0.1% |
| 5 | 5 | ユーロ | 89.1275 | 89.2154 | +0.1% |
| 6 | 6 | スイスフラン | 161.9734 | 161.9461 | -0.0% |
| 2 | 7 | 日本円 | 136.6837 | 136.3453 | -0.2% |
| 4 | 8 | カナダドル | 90.0725 | 88.5730 | -1.6% |
(出典:Bank of England, Effective exchange rates)
①英ポンドが上昇率トップ|EU完全撤退を表明するもハードブレグジット懸念は和らいだ?
上昇率トップは英ポンドでした。先週の最下位から一転、今週はトップへ。
値動きが激しく殺人通貨と言われる英ポンドの本領を発揮しました。
先週の通貨ランキングは、以下よりご確認ください。
先週は1月17日(火)のメイ首相の演説までは、ハードブレグジット、すなわちEU市場からの強行離脱を懸念して、英ポンドの下落が続き、1月16日(月)ポンドドルは、1.198ドルの安値を記録しました。
17日、メイ首相は演説でEU単一市場からの完全撤退を表明しましたが、離脱交渉の最終合意は上院、下院の承認を求めると説明。強行離脱という市場の懸念が和らぎ、ポンドは1.241ドルまで急上昇する結果となりました。
今週に入ってもポンドは上昇、1月23日(月)夕方には1.247ドルとなっています。
このまま上昇を続け、昨年12月6日につけた直近高値1.277ドルを目指すのか、注目です。
②カナダドルが下落率トップ!|カナダ中銀は金利据え置き、利下げの可能性を示唆
一方、下落率トップは、カナダドルでした。
1月18日、カナダ中央銀行は政策金利を0.5%に据え置くと発表しました。
カナダ中銀のポロズ総裁は、記者会見で、下振れリスクへの対応として、利下げの可能性を示唆しました。
これを受けてカナダドルは下落、原油安の影響も相まって、カナダドルは下落率トップとなりました。
③今週の相場予想|ドル円は112.5円から115.6円までのレンジ相場?
先週の大統領就任式を終え、今週からトランプ政権が始動します。
1月23日(月)、ドル円は取引開始直後から下落、15時すぎには113.1円付近まで円高、ドル安が進行しました。
トランプ大統領の「アメリカ第一主義」、すなわち保護主義への懸念が広がっています。
また日経平均株価もドル円に呼応する形で、リスク回避の売りが広がり、246円安の18,891円、目安の19,000円を割り込んでしまいました。
ただし、アメリカ経済はそう悪くはないので、売りが売りを呼ぶ展開にはなっていません。
従って、当面、直近安値112.5円から直近高値115.6円までのレンジ相場を予想しています。
