名目実効為替レート(BOE) 週間ランキング
イングランド銀行(BOE)の名目実効為替レートの日次データから求めた週間ランキングです。
11カ国・地域のデータからFXで取引の多い8カ国・地域のデータを抜粋して、前週のデータとの騰落率でランキングをつけています。
| 順位 | 国地域・通貨 | 名目実効為替レート | 騰落率 | ||
| 前回 | 今回 | 1/27(金) | 2/3(金) | ||
| 5 | 1 | 日本円 | 135.904 | 138.7144 | +2.0% |
| 6 | 2 | 豪ドル | 95.6795 | 96.4495 | +0.8% |
| 2 | 3 | カナダドル | 89.8954 | 90.5686 | +0.7% |
| 7 | 4 | ユーロ | 88.7267 | 88.9955 | +0.3% |
| 4 | 5 | スイスフラン | 162.5420 | 162.4766 | -0.0% |
| 3 | 6 | ニュージーランドドル | 123.3352 | 122.7454 | -0.5% |
| 1 | 7 | 英ポンド | 77.8613 | 76.9983 | -1.1% |
| 4 | 8 | 米ドル | 105.2652 | 104.0125 | -1.2% |
(出典:Bank of England, Effective exchange rates)
1.日本円が上昇率トップ|トランプ大統領の円安牽制発言でトップに躍り出る!
上昇率トップは日本円でした。先週の5位からトップに躍り出ました。
1月31日の日銀金融政策決定会合では、予想通りの現状維持。展望レポートでは、2016年度の経済成長率を1.0%から1.4%に、2017年度の経済成長率を1.3%から1.5%に、それぞれ上方修正しました。
想定通りの結果だったので、市場の反応は薄く、ほぼ無風状態でイベントを通過しました。
その夜にトランプ大統領から「中国と日本は何年も通貨誘導を続けており、米国はバカをみている」との円安牽制発言が飛び出しました。
この発言の影響で、日本円が上昇率トップとなりました。
トランプ大統領の発言はいつどのタイミングで飛び出すか、全く読めません。いつヘッドラインニュースが飛び込んできてもおかしくありませんので、証拠金維持率に余裕を持った取引をしましょう。
2.米ドルが2週連続下落率トップ!|3月利上げ観測は後退、次回利上げは6月か?
一方、下落率トップは、2週連続で米ドルでした。
2月1日のFOMCは、予想通りの現状維持。10人のFOMC投票権を持つメンバー全員一致での利上げ見送りです。
声明文で利上げペースは緩やかに調整するとの表現にとどまったことから、3月の利上げ観測は2割程度に後退、6月の利上げ観測が7割となり、メインシナリオになりつつあります。
やはり、FOMCメンバーもトランプ大統領のドル高牽制発言を意識しているのでしょう。
今週もFOMCメンバーのハーカーフィラデルフィア連銀総裁、エバンスシカゴ連銀総裁の講演が予定されています。
タカ派(利上げに前向き)の発言が飛び出すのか、注目しましょう。
3.今週の相場予想|ドル円は112.0円から116.0円までを予想、日米首脳会談後の円安ドル高に期待!
イスラム圏7カ国の入国を90日間禁止した大統領令、混乱は収まりそうにありません。
連邦地裁は大統領令の即時停止を命じる仮処分を決定。これに対してトランプ政権は連邦控訴裁判所に上訴したものの却下されました。
トランプ大統領だけならまだしも、ペンス副大統領もあらゆる法的手段を行使する、と司法当局と徹底抗戦する姿勢を明らかにしています。
これも元はと言えば、トランプ大統領を選んだ米国国民の意思の表れなのでしょうか?
2月10日(金)、ワシントンで日米首脳会談が開催されます。大統領の任期は4年。日本はトランプ大統領と嫌でもこの4年間付き合っていかなければなりません。
安倍首相の手腕に期待したいと思います。
先週のドル円は、112.5円から115.6円を予想しました。結果は112.0円から114.9円。レンジが0.5円下がりましたが、そこそこ予想通りとなりました。
今週は、112.0円から116.0円を予想します。
日米首脳会談までは、市場の警戒感から112円から113円の一進一退が続き、日米首脳会談後に円安ドル高が再来する予想です。
希望的観測も含まれていますので、外れても大目にみてください。
