名目実効為替レート(BOE) 週間ランキング
イングランド銀行(BOE)の名目実効為替レートの日次データから求めた週間ランキングです。
11カ国・地域のデータからFXで取引の多い8カ国・地域のデータを抜粋して、前週のデータとの騰落率でランキングをつけています。
| 順位 | 国地域・通貨 | 名目実効為替レート | 騰落率 | ||
| 前回 | 今回 | 2/17(金) | 2/24(金) | ||
| 8 | 1 | 英ポンド | 77.2243 | 77.7759 | +0.7% |
| 1 | 2 | 日本円 | 139.0139 | 139.818 | +0.6% |
| 5 | 3 | 豪ドル | 96.8291 | 96.9851 | +0.2% |
| 7 | 4 | カナダドル | 89.9581 | 90.0549 | +0.1% |
| 6 | 5 | ニュージーランドドル | 121.1746 | 121.2696 | +0.1% |
| 4 | 6 | 米ドル | 104.9608 | 104.9693 | +0.0% |
| 2 | 7 | スイスフラン | 162.8034 | 162.5209 | -0.2% |
| 3 | 8 | ユーロ | 88.1890 | 87.6878 | -0.6% |
(出典:Bank of England, Effective exchange rates)
1.英ポンドが上昇率トップ!|特に目新しい材料はないが、ユーロ売りの反動で英ポンド上昇
上昇率トップは英ポンドでした。特にこれといって英ポンドが積極的に買われる材料はありませんでしたが、ユーロ売りの反動で相対的に英ポンドが買われました。
今週2/27に入って、英ポンドは全面安の様相を示しています。
メイ首相は、英国のEU離脱後を条件にスコットランド独立の住民投票に合意する可能性があるとの報道がきっかけです。
このまま英ポンド下落が続き、今週は上昇率トップから下落率トップに返り咲くのか、殺人通貨と呼ばれる英ポンドだけに、大暴れしてくれそうです。
2.ユーロが下落率トップ!|ギリシャ不安やオランダ国政選挙・フランス大統領選挙の政治リスクが重荷
一方、下落率トップは、ユーロでした。
ユーロ下落の大きな要因は選挙に要因は、ギリシャ不安再燃やオランダ国政選挙・フランス大統領選挙などの政治的リスクが挙げられます。
2/20のユーロ圏財務相会合では、ギリシャの追加改革を協議することで合意はしたもの、ギリシャ自身は緊縮策の上積みには応じない姿勢を明らかにしています。7月の返済期限が近づくにつれてデフォルト懸念が現実味を増してきます。
またフランス大統領選挙で極右政党、国民戦線のルペン党首(上写真)の支持率が高まっています。ルペン大統領が誕生することになると、EU離脱が現実味を増します。英国、フランスがEUを離脱することになると、ユーロ崩壊につながりかねません。
何れにしても、フランス大統領選挙が終わるまでは、ユーロ売りの話題は尽きることはなさそうです。
