名目実効為替レート(BOE) 週間ランキング
イングランド銀行(BOE)の名目実効為替レートの日次データから求めた週間ランキングです。
11カ国・地域のデータからFXで取引の多い8カ国・地域のデータを抜粋して、前週のデータとの騰落率でランキングをつけています。
| 順位 | 国地域・通貨 | 名目実効為替レート | 騰落率 | ||
| 前回 | 今回 | 2/3(金) | 2/10(金) | ||
| 8 | 1 | 米ドル | 104.0125 | 105.0793 | +1.0% |
| 7 | 2 | 英ポンド | 76.9983 | 77.6025 | +0.8% |
| 2 | 3 | 豪ドル | 96.4495 | 97.0650 | +0.6% |
| 5 | 4 | スイスフラン | 162.4766 | 162.3056 | -0.1% |
| 3 | 5 | カナダドル | 90.5686 | 90.2365 | -0.4% |
| 1 | 6 | 日本円 | 138.7144 | 138.0688 | -0.5% |
| 4 | 7 | ユーロ | 88.9955 | 88.2197 | -0.9% |
| 6 | 8 | ニュージーランドドル | 122.7454 | 121.5104 | -1.0% |
(出典:Bank of England, Effective exchange rates)
1.米ドルが上昇率トップ|2週連続下落率トップから上昇率トップに躍り出る!
上昇率トップは米ドルでした。先週、先々週と最下位でしたが、一躍トップに躍り出ました。
先週末の日米首脳会談。市場が恐れていた暴言も飛び出さず、終始友好的な会談となりました。
またトランプ減税への期待からNYダウは最高値を更新したことも安心感につながりました。
とは言うものの、ドルが積極的に買われたと言うよりも、先週まで売られ過ぎていたので、その反動で買われた出ただけ、と言うのが正しい解釈と思われます。
先週はFRBのタルーロ理事が辞任を表明。リーマンショック後の規制強化の制度設計を担ってきただけに、ドット・フランク法(規制強化改革法)を見直す大統領令がよほど気に食わなかったのでしょう。FRBの利上げにも影響が出そうな気配です。
本格的なドル買いが進むには、例えばイエレン議長が3月利上げを匂わすなど、何かきっかけが要りそうです。
2.ニュージーランドドルが下落率トップ!|現状金利を相当期間維持、年内利上げ観測が遠のく!
一方、下落率トップは、ニュージーランドドルでした。
2月9日の政策金利発表は、予想通り1.75%の現状維持。ただ相当期間との枕言葉がついたことから、年内利上げ観測が遠のき、ニュージーランドドルは下落する結果となりました。
3.今週の相場予想|ドル円は113.4円から116.0円までを予想、ビッグイベントを無事通過。ジリジリ円安ドル高に期待!
今週の注目は、2月15日(水)0:00、16日(木)0:00に予定されているイエレンFRB議長の議会証言です。
詳しくは、昨日の記事をご覧ください。
先週のドル円は、112.0円から116.0円を予想しました。結果は111.5円から113.8円。レンジが0.5円程度下がり、また期待したほどの円安が進みませんでした。
今週は、113.4円から116.0円を予想します。
日米首脳会談というビッグイベントを無事通過。本来であれば、週明け以降、一気に円安ドル高が進んでも良さそうですが、114.1円で頭打ちしている状況です。
先週の発表で、日本の対米国貿易黒字は、昨年ドイツを抜き去り、中国に次ぐ世界第二位に浮上。この状況下では、またトランプ大統領の口から、円安牽制発言が飛び出してもおかしくありません。
また、タルーロ理事の後任選びで、金融緩和推進派が選ばれれば、これまでの利上げ路線にブレーキがかかります。
そうは言うものの、基本的にはジリジリと円安ドル高が進み、116.0円付近で落ち着くとの予想です。
先週に引き続き、希望的観測も含まれていますので、外れても大目にみてください。
