(2月13〜17日)イエレン議長議会証言!タルーロ理事辞任の影響は?

ビッグバナー広告

1.イエレンFRB議長議会証言|タルーロ理事は4月に辞任!利上げ時期に影響は?

Embed from Getty Images

2月14日(火)はバレンタインデー。

今週の注目はイエレンFRB議長(写真左)の議会証言です。2月15日(水)0:00、上院銀行委員会での証言、2月16日(木)0:00、下院金融委員会での証言が予定されています。

先週2月10日には、タルーロ理事(写真右)が4月上旬に辞任するとのニュースが飛び込んできました。

タルーロ理事といえば、2008年のリーマンショック後、金融規制強化を進めてきた人物です。一方トランプ大統領は、大統領令で金融規制改革法(ドット・フランク法)の抜本的見直しを指示するなど、金融規制緩和路線。トランプ大統領への反発もあって、まだ5年も任期が残っている中での辞任表明です。

そもそもFRBは理事ポストが2席が空席状態。タルーロ理事の辞任で空席は3席に増えます。

タルーロ理事の後任候補として、すでに何名かの名前が取り上げられています。イエレン議長も2018年2月に議長の任期が切れます。トランプ政権の人選次第では、金融緩和が加速しそうな気配です。

そんな最中行われるイエレン議長の議会証言。3月は利上げ見送りとの観測が高まる中、イエレン議長から金融緩和に対しての言及があるのか、利上げ時期への影響はあるのか、注目したいと思います。

また、イエレン議長以外のFRB幹部の発言もチェックしましょう。

【FRB幹部の予定】

日付 時間 内容 メンバー 役職 投票権
2/14(火) 22:50 講演 ラッカー リッチモンド連銀総裁 なし
2/15(水) 0:00 議会証言 イエレン 議長 あり
3:00 講演 カプラン ダラス連銀総裁 あり
3:15 講演 ロックハート アトランタ連銀総裁 なし
2/16(木) 0:00 議会証言 イエレン 議長 あり
2:00 講演 ローゼングレン ボストン連銀総裁 なし
2:45 講演 ハーカー フィラデルフィア連銀総裁 あり

2.その他の経済指標|米消費者物価指数、米小売売上高など、円安ドル高の支援材料となるか?

Embed from Getty Images

先週2月9日、トランプ大統領は、2,3週間以内に税に関する驚くべき発表をすると発言しました。公約で掲げていた法人税減税です。

これを受けてNYダウは最高値を更新。市場ではトランプ減税への期待が高まっています。

一方、2月10日、11日のゴルフ接待付き日米首脳会談。先週の記事で予想していた通り、安倍首相とトランプ大統領の友好的な会談内容が伝わりました。

(2月6〜10日)日米首脳会談!トランプ口先介入の効力は続くか?
注目はもちろん2月10日(金)ワシントンでの日米首脳会談です。会談では安全保障と貿易がテーマ。安倍首相とトランプ大統領の友好的な会談となり、日米首脳会談後に、本格的な円売り第二弾が始まる予感がします。

トランプ減税への期待の高まり、そして日米首脳会談というビッグイベントを無難に通過したことから、リスクオンの円安、ドル高が進みやすい環境が整ってきました。

今週は、米消費者物価指数(CPI)米小売売上高など米国の経済指標が発表されます。

経済指標も好調となって、円安ドル高の支援材料となるか、注目したいと思います。

また、先週はユーロ売りに繋がるニュースがいくつかありました。

オランダ国政選挙、フランス大統領選挙では反EUの極右政党が優勢と伝わっています。

また、ギリシャ不安も再燃しています。

詳しくは、昨日の記事に書きましたので、ご覧ください。

【IMMポジション】日米首脳会談を踏まえた投機筋の動きに注目!
2/15(水)予測は若干円買いが増加。日米首脳会談の結果を踏まえて、投機筋がポジションを動かすのか?ユーロは横ばい。オランダ・フランス選挙、ギリシャ不安再燃などユーロ売り材料を抱えています。円・ユーロともにポジション推移に注目しましょう。

今週は、独GDP、独ZEW景気期待指数の発表が予定されています。選挙が近づくにつれてユーロ売りが進むのか、それとも経済指標の改善、量的緩和縮小の期待からユーロ買いが進むのか、一進一退の攻防が続くと思われます。

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー
レクタングル(大)広告
レクタングル(大)広告

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする