(1月16〜20日)トランプ大統領就任式、ECB理事会に注目!

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1.トランプ大統領就任式|記者会見での市場の不安を払拭しドル高、円安が再燃?

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1月16日(月)はキング牧師記念日のため、ニューヨーク市場は休場です。

キング牧師記念日でスタートする1週間、注目は何と言っても、1月20日(金)に予定されているトランプ米大統領就任式です。日本時間では1月21日(土)深夜2:00頃です。

先週1月11日の記者会見では、CNN記者と批判合戦をするなど、トランプ大統領の負のイメージが遺憾なく発揮されました。

この記者会見の内容を見て、市場はリスク回避に走り、その結果、一気に3円近くの円高ドル安が進みました。

先週の記事で、「115円付近までのポジション調整の動きがあるかもしれない」と書きましたが、実際には113.7円までドル売り、円買いのポジション調整となりました。

【注目の経済指標】(1月9〜13日)成人の日の1週間は米FRB幹部の講演が目白押し
成人の日の1週間の注目は、米FRB幹部の講演です。利上げ加速を示唆する発言【ドル高、円安に動く】をするのか、それとも昨今のドル高を牽制するような発言【ドル安、円高に動く】をするのか、注目したいと思います。特に、2017年のFOMC投票権を持つ幹部の発言は要チェックです。

私も記者会見を見ましたが、CNN記者との批判合戦などの場面では、とても大統領の資質があるとは思えず、不安を抱かざるを得ません。

一方、記者会見で見えてきたこともあります。投資家の多くが警戒していたドル高牽制発言については、話題にすら上がりませんでした。先週の記事にも書いていますが、「ドル高が株高を誘引している限り、事業家であるトランプ次期米大統領がドル高牽制発言をするなんてあり得ない」という考えは間違えなさそうです。

記者会見から9日、1月20日の大統領就任式でトランプ大統領が市場の不安を払拭できるのか、それとも自らトランプ相場終焉の引き金を引くのか、要注目です。

もし記者会見で市場を不安にさせておいて、大統領就任式で市場の期待を増幅させようとしているなら、トランプ大統領は本当の策士です。

私は、大統領就任式以降のドル高、円安の再燃を予想しています。

2.ECB理事会|先月に引き続きビッグイベントとなるか、それとも大統領就任式を控え無風イベント?


photo credit: European Parliament Mario Draghi presents his credentials as candidate ECB president via photopin (license)

次の注目ポイントは、1月19日(木)のECB理事会です。21:45に政策金利発表、22:30からはドラギECB総裁の記者会見が予定されています。

前回12月8日のECB理事会では、現在月額800億ユーロの債権買い入れ規模を4月から月額600億ユーロに縮小することを決定しました。

買い入れ規模が減額されたことでユーロは急進、その後、必要に応じて規模や期間を拡大する可能性があるとの発言を受け、一転ユーロは急落。ジェットコースター相場となりました。

また、1月4日(水)に発表されたユーロ圏消費者物価指数は、対前年比1.1%(前月は0.6%)と高い伸びを示しました。ユーロ安を背景に物価は上昇傾向にあり、市場では買い入れ規模を更に減額するのではないか、との思惑も出てきています。

先月に引き続き、ビッグイベントとなるのか、それとも大統領就任式を控えて無風イベントとなるのか、注目しましょう。

個人的には、先月買い入れ減額を発表したばかりなので、買い入れ減額を示唆する発言をするはずはなく、無風イベントの可能性が高いと思います。

3.米FRB幹部の講演|先週から相次ぐタカ派発言、ドル高再燃の着火剤になるか?


photo credit: Federalreserve M2407962 via photopin (license)

先週は米FRB幹部の講演が目白押しでした。

ハーカーフィラデルフィア連銀総裁は、2017年のFRBメンバーの中で、唯一利上げに前向きなタカ派ですが、今年3回の利上げを支持し、景気は緩やかで段階的な利上げに耐えられる、と発言しました。

また、中立派のカプランダラス連銀総裁からも、同様に今年3回の利上げを支持し、2017年は金融緩和の縮小を進めるべき、との発言がありました。

これらの発言を受けて、トランプ氏の記者会見を受けたドル売り、円買いの動きに歯止めがかかる結果となりました。

【2017年FOMC投票権メンバー】

メンバー 役職 スタンス
イエレン 議長 ハト派(利上げに慎重)
フィッシャー 副議長 中立
タルーロ 理事 ハト派(利上げに慎重)
ブレイナード 理事 ハト派(利上げに慎重)
パウエル 理事 中立
ダドリー ニューヨーク連銀総裁 ハト派(利上げに慎重)
エバンス シカゴ連銀総裁 ハト派(利上げ慎重)
ハーカー フィラデルフィア連銀総裁 タカ派(利上げに前向き)
カプラン ダラス連銀総裁 中立
カシュカリ ミネアポリス連銀総裁 ハト派(利上げ慎重)

2017年のFOMC投票権を持つメンバーは10名です。

利上げに慎重なハト派が6名、利上げに前向きなタカ派が1名、中立が3名という構成です。

2016年はハト派が5名、タカ派が2名、中立が3名でしたので、2017年は利上げに慎重なハト派のメンバーが増えることになります。

今週も米FRB幹部の講演が予定されています。

先週はイエレン議長の講演もありましたが、利上げ回数に関する言及はなく、無風イベントとなりました。

今週もイエレン議長の講演が予定されています。ハト派のイエレン議長が年3回の利上げを支持するのか、注目しましょう。

またその他にも、FOMC投票権を持つダドリー、カシュカリ、ハーカー連銀総裁の発言も要チェックです。

利上げに前向きなタカ派の発言が大勢を占めるようであれば、ドル高再燃の着火剤になるかもしれません。

【米FRB幹部の講演予定】

日付 時間 内容 メンバー 役職 投票権
1/17(火) 22:45 講演 ダドリー ニューヨーク連銀総裁 有り
1/18(水) 8:00 講演 ウィリアムズ サンフランシスコ連銀総裁 無し
1/19(木) 1:00 講演 カシュカリ ミネアポリス連銀総裁 有り
5:00 討論会 イエレン 議長 有り
1/20(金) 10:00 講演 イエレン 議長 有り
23:00 講演 ハーカー フィラデルフィア連銀総裁 有り
1/21(土) 3:00 講演 ウィリアムズ サンフランシスコ連銀総裁 無し

4.その他の経済指標|中国GDPが予想を上回ればリスクオンの円安支援になる?

その他に予定されている主な経済指標です。

1月20日(金)11:00には、中国国内総生産(GDP)の発表が予定されています。

年始の1月3日に発表された中国財新製造業PMIは、51.9(前回50.9、予想50.7)と大きな伸びを示す結果となりました。昨年の1月4日は48.2と目安の50を下回り、円高、株安のきっかけになった指標だけに、中国経済は思ったより悪くないと思わせる結果となりました。

中国国内総生産(GDP)が予想通り前年比6.7%となるのか、それとも予想を上回る伸び率を示すのか、予想を上回ればリスクオンの円安支援になりそうです。

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー
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