1.イエレン議長講演|バランスシート縮小に言及?金融政策正常化に向けたシナリオとは?
4月14日(金)はグッドフラーデー(聖金曜日)。イエス・キリストの受難と死を記念する日です。東京を除く米国、欧州などの主要市場は祝日で休場です。
今週の注目は、4月11日(火)5:00、ミシガン大学でのイエレン議長の講演です。
先週公表された3月のFOMC議事録では、年内に保有資産の縮小に踏み切る考えが明らかになりました。利上げに加えてバランスシート縮小による二重の利上げ圧力です。
イエレン議長の任期は来年の2月まで。トランプ大統領がイエレン議長を再任する可能性は低いでしょう。そうなるとイエレン議長は来年2月までに金融政策正常化を成し遂げたいはずです。
イエレン議長の講演でバランスシート縮小への言及はあるのか?バランスシート縮小に前向きな発言が飛び出せば、金利は上昇、ドル高に繋がります。
イエレン議長以外のFRB高官の発言にも注目しましょう。
【FRB高官の予定一覧】
| 日付 | 時間 | 内容 | メンバー | 役職 | 投票権 |
| 4/10(月) | 12:05 | 講演 | ブラード | セントルイス連銀総裁 | なし |
| 4/12(水) | 2:45 | 質疑応答 | カシュカリ | ミネアポリス連銀総裁 | あり |
また、4月7日時点でのFEDWatchの6月利上げ確率は67.2%。3月31日時点では58.7%だったので、ジワリジワリと上昇しています。70%を超えてくると利上げ期待が高まります。
FEDWatchの利上げ確率がどう変化するのか、合わせてチェックしましょう。
2.北朝鮮最高人民会議、金日成生誕105周年|シリア空爆で金正恩総書記の瀬戸際外交がエスカレート?
4月11日(火)は北朝鮮最高人民会議、15日(土)は金日成生誕105周年、北朝鮮にとって大事なイベントが続く1週間となります。
先週は米中首脳会談の真っ最中に、米国はシリア空爆を断行。北朝鮮に対して武力行使も辞さない姿勢を習近平国家主席の目の前で見せつけたトランプ大統領。
これに対して北朝鮮の金正恩総書記は対決姿勢をより鮮明にすることでしょう。北朝鮮からどんなメッセージが届くのか?地政学的にも北朝鮮で有事ともなれば、日本への影響は計り知れません。
先週からリスク回避の円高が進んでいるだけに、北朝鮮問題が円高加速の促進剤となるかもしれませんので、注意しましょう。
3.その他の経済指標|カナダ中銀政策金利発表など
4月12日(水)23:00、カナダ中銀(BOC)政策金利が発表されます。
その他の経済指標は、以下の通り。
