【注目の経済指標】(1月2〜6日)2017年最初の注目イベントは米雇用統計

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1.米雇用統計|横ばい予想、ネガティブサプライズに注意!


photo credit: Thomas Altfather Good CWA On Strike (3) via photopin (license)

2017年最初の注目は、何と言っても1月6日(金)22:30に発表される米雇用統計です。

今回、非農業部門雇用者数は、17.8万人から17.5万人へ若干減少しますが、ほぼ横ばいの予想です。また失業率は、4.6%から4.7%へ若干上昇しますが、こちらもほぼ横ばいの予想となっています。

失業率はすでに完全雇用に近い状態にあると言われており、これ以上大きく改善されることは考えにくい状況です。

また12月の米経済指標は、強い数字が続いてきましたが、12月30日のシカゴ購買部協会景気指数(前回57.6、予想56.8、結果54.6)の結果をみると、金利上昇、ドル高の負の影響が出始めてきたと言えます。

ということは、予想通りの横ばいとなっても調整によるドル安、悪化の数字が出てくるとネガティブサプライズによる急激なドル安の可能性が想定されます。

ただしドル高のトレンドに変わりはありません。急激はドル安は絶好のドル買いのタイミングです。

為替が大きく動いても慌てずに、買いのチャンスをうかがいましょう。

【前回の結果と今回の予想】

日付 時間 指標 前回 今回
予想 結果 予想
12/2(金) 22:30 非農業部門雇用者数 18.0万人 17.8万人 -0.2 17.5万人 -0.3

【前回の値動き】

通貨ペア 12/2(金) 5分足(3本) 30分足(3本)
22:30 22:25~22:40 22:00~23:30
始値 高/安値 変動幅 高/安値 変動幅
ドル円 114.015 114.048 +3pips 58pips 114.198 +18pips 73pips
113.468 -55pips 113.468 -55pips
ユーロドル 1.06425 1.06711 +29pips 37pips 1.06711 +29pips 47pips
1.06344 -8pips 1.06244 -18pips
ユーロ円 121.292 121.414 +12pips 37pips   121.414 +12pips 46pips
121.044 -25pips 120.956 -34pips

(始値・高値・安値はXM Mac MT4(12月2日15:30)より抜粋)

2.年始初日|初日は値動き大、窓開けスタートにも注目!

次に注目すべきは、年始初日の値動きです。多くの日本のFX会社では、1月3日(火)7:00から2017年の取引がスタートします。

そこで、過去5年間のドル円、ユーロドル、ユーロ円の初日の値動きを調べてみました。

①過去5年間(2012~2016年)の初日の値動き【ドル円】

年  日付  ドル円 
年末終値 年始始値 窓開幅 安値 高値 変動幅
2016年 1/4(月) 120.237 120.173  6pips 118.693 120.457 176pips
2015年 1/2(金) 119.852 120.413 56pips 119.800 120.733  93pips
2014年 1/2(木) 105.250 105.312 6pips 104.534 105.431  90pips
2013年 1/2(水) 86.735 86.680 6pips  86.528 87.332 80pips
2012年 1/3(火) 76.890 76.879 1pips 76.950 76.611  34pips

(安値・高値はXM Mac MT4より抜粋)

ドル円の最大変動幅は2016年の176pips、5年間の平均変動幅は95pipsでした。

2012年からの2015年にかけて変動幅は年々大きくなる傾向が見られます。

また2015年には56pipsの窓開けがありました。過去5年間では窓開けは1回だけでしたが、年始初日の窓開けには注目しましょう。

②過去5年間(2012~2016年)の年始の値動き【ユーロドル】

年  日付  ユーロドル 
年末終値 年始始値 窓開幅 安値 高値 変動幅
2016年 1/4(月) 1.08601 1.08712 11pips 1.07803 1.09457  165pips
2015年 1/2(金) 1.20999 1.20480 52pips  1.19993 1.20689 70pips
2014年 1/2(木) 1.37770 1.37499  27pips 1.36290 1.37526  124pips
2013年 1/2(水) 1.31904 1.32045  14pips 1.31555 1.32982  143pips
2012年 1/3(火) 1.29585 1.29331 25pips 1.29311 1.30753 144pips

(安値・高値はXM Mac MT4より抜粋)

ユーロドルの最大変動幅は2016年の165pips、5年間の平均変動幅は129pipsでした。

ユーロドルの最大変動幅はドル円よりも小さい結果となっていますが、平均変動幅はドル円より大きく、年始初日に大きく動く傾向が見られます。

また窓開幅もドル円よりも大きくなっており、取引開始直後からユーロドルの動きは要注目です。

③過去5年間(2012~2016年)の年始の値動き【ユーロ円】

年  日付  ユーロ円
年末終値 年始始値 窓開幅 安値 高値 変動幅
2016年 1/4(月) 130.587 130.653  7pips 128.666 130.759  209pips
2015年 1/2(金) 145.027 145.088 6pips 144.166 145.311  115pips
2014年 1/2(木) 145.014 144.813  20pips 142.827 144.840  201pips
2013年 1/2(水) 114.378 114.469 9pips 114.154 115.978  182pips
2012年 1/3(火) 99.648 99.437  21pips 99.408 100.283  88pips

(安値・高値はXM Mac MT4より抜粋)

ユーロ円の最大変動幅は2016年の209pips、5年間の平均変動幅は159pipsでした。

ドル円、ユーロドルに比べて、最大変動幅、平均変動幅ともに、年始初日に最も値動きが大きい通貨ペアはユーロ円という結果でした。

ユーロドルに比べると、窓開幅は小さくなっていますが、ユーロ円についても取引開始直後の窓開き、窓埋めの動きに注意しましょう。

3.中国財新製造業PMI|中国製造業PMIに続き悪化となるか?


photo credit: Robert Scoble Seagate Wuxi China Factory Tour via photopin (license)

年始初日の1月3日(火)10:45には、中国財新製造業PMIが発表されます。

昨年の年始に発表された中国製造業PMI(予想49.7、結果49.7)、中国財新製造業PMI(予想49.0、結果48.2)は、いずれも目安となる50.0を下回り、2016年の株安、円高のきっかけになりました。

今年1月1日(日)10:00に発表された中国製造業PMI(前回51.7、予想51.5、結果51.4)は、前回、および予想より悪化となりました。中国財新製造業PMIも同様に悪化する結果となれば、2016年の株安、円高の再来も十分に考えられるストーリーです。

1月3日の発表時は、日本市場は休暇中で市場参加者が少ないので、ネガティブサプライズには要注意です。

【前回の結果と今回の予想】

日付 時間 指標 前回 今回
予想 結果 予想
1/3(火) 10:30 中国財新製造業PMI 50.8 50.9 +0.1 50.7 -0.2

4.その他の経済指標|ポジション調整に使われる可能性あり

その他に予定されている主な経済指標です。

年始から注目の経済指標の発表が目白押しです。昨年末までの急激なドル高、円安で、ドル売り、円買いのエネルギーが溜まっている状況です。通常はあまり変動しないイベントでも、ポジション調整のきっかけになる可能性がありますので、要チェックです。

【前回の結果と今回の予想】

日付 時間 指標 前回 今回
予想 結果 予想
1/4(水) 0:00 米ISM製造業景況指数 52.5 53.2 +0.7 53.7 +0.5
1/5(木) 4:00 米FOMC議事録
22:15 米ADP民間雇用者数 17.0万人 21.6万人 +4.6 17.0万人 -4.6
1/6(金)  0:00 米ISM非製造業景況指数 55.5 57.2 +1.7 56.5 -0.7
 22:30 米貿易収支 −420.0 −426.0 -6.0 −420.0 +6.0
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