名目実効為替レート(BOE) 週間ランキング
イングランド銀行(BOE)の名目実効為替レートの日次データから求めた週間ランキングです。
11カ国・地域のデータからFXで取引の多い8カ国・地域のデータを抜粋して、前週のデータとの騰落率でランキングをつけています。
| 順位 | 国地域・通貨 | 名目実効為替レート | 騰落率 | ||
| 前回 | 今回 | 2/10(金) | 2/17(金) | ||
| 6 | 1 | 日本円 | 138.0688 | 139.0139 | +0.7% |
| 4 | 2 | スイスフラン | 162.3056 | 162.8034 | +0.3% |
| 7 | 3 | ユーロ | 88.2197 | 88.1890 | -0.0% |
| 1 | 4 | 米ドル | 105.0793 | 104.9608 | -0.1% |
| 3 | 5 | 豪ドル | 97.0650 | 96.8291 | -0.2% |
| 8 | 6 | ニュージーランドドル | 121.5104 | 121.1746 | -0.3% |
| 5 | 7 | カナダドル | 90.2365 | 89.9581 | -0.3% |
| 2 | 8 | 英ポンド | 77.6025 | 77.2243 | -0.5% |
(出典:Bank of England, Effective exchange rates)
1.日本円が上昇率トップ!|リスク回避の円買いがジワリ進行
上昇率トップは日本円でした。特にこれといって日本円が積極的に買われる材料はありませんでしたが、リスク回避の円買いがジワリジワリと進行しました。
要因の一つとしては、ギリシャ不安再燃やオランダ国政選挙・フランス大統領選挙などの政治的リスクが挙げられます。
もう一つは、トランプ政権の政策運営に対して見極めようとの思惑が働いたためです。20日はプレジデントデーでニューヨーク市場は休場、3連休ということで、ポジション調整の動きが強まりました。
日本円上昇を間接的にアシストした欧州と米国。
本日2月20日、ペンス米副大統領はブリュッセルを訪れ、トゥスク欧州理事会議長と会談を行っています。
またブリュッセルでは、EU圏財務相会合が開かれ、ギリシャ支援について協議します。
米国と欧州、米ドルとユーロだけでなく、日本円にも大きく影響を与えるだけに、注目しましょう。
2.英ポンドが下落率トップ!|英小売売上高は予想に反してマイナス、個人消費に変化の兆し現わる?
一方、下落率トップは、英ポンドでした。
2月17日に発表された英小売売上高は、予想0.9%に対して、結果は-0.3%。ブレグジット以降も個人消費は好調でしたが、ここにきて変化の兆しが見えてきています。
まだこの結果だけで判断するのは時期尚早ですが、今後英経済指標の変化には要注意です。
3.今週の相場予想|ドル円は112.5円から115.0円を予想!レンジ相場継続!
今週の注目は、2月23日(木)4:00、FOMC議事録の公表です。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
先週のドル円は、113.4円から116.0円を予想しました。結果は112.6円から114.9円。レンジが1円程度下がり、期待した円安は進みませんでした。
今週は、112.5円から115.0円を予想します。
先週はイエレン議長が3月利上げを匂わせる発言をしたことで、円安ドル高が進行しましたが、115円の壁は厚く、突破することはできませんでした。
それ以降は、ジリジリと円高ドル安が進行し、先週末は112.9円でクローズしました。
今週は113円前半まで上昇したものの、プレジデントデーでニューヨーク市場が休場ということもあり、113円前半でのもみ合いが続いています。
FOMC議事録で3月利上げ観測が高まったとしても、115円の壁を越えることはできず、一進一退の値動きを予想しています。
2月28日、上下両議院合同本会議でのトランプ大統領の議会演説までは、よほどのサプライズがない限り、様子見でポジションを大きく傾けることはなさそうです。
