【IMMポジション】予測では円・ユーロともに横ばい

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IMMシカゴ先物ポジション|指数平滑法で建て玉を予測

シカゴIMM先物ポジションの投機筋の建て玉枚数を予測してみました。

詳しくは、以下をご覧ください。

FXトレード手法【その1】投機筋の動きに乗っかろう!
今後為替が円高に動くのか、円安に動くのか、予測することはできないのでしょうか?答えは、「ある程度は予測できる」です。それは為替の需要と供給の8割を投機筋が握っているからです。そして一部の投機筋の動きが分かるのが、シカゴ通貨IMM先物ポジションです。

IMMポジションは、シカゴマーカンタイル取引所の毎週火曜日の取引終了後の建て玉枚数です。CTFC(全米先物取引委員会)は、その集計結果を金曜日に公表しています。

IMMポジションは、為替の中・長期的なトレンド把握には有効なのですが、公表までにタイムラグがあるので、短期トレードには使えません。

それだったら、建て玉枚数を予測すればいいじゃないか!ということで、ビジネスの場面で需要予測等に用いられる指数平滑法を使い、買い(Long)、売り(Short)のそれぞれの建て玉枚数を予測しています。

また、シカゴマーカンタイル取引所の取引終了時間は、日本時間では水曜日の6時15分(サマータイムは5時15分)なので、その時間の為替レートを記載しています。

先週の予測は、以下をご覧ください。

【IMMポジション】調整が進んだドル円は売り再開か?
【円】の建て玉枚数は、1/18(水)の差引前週比がマイナス(円売りが増加)の予測となりました。1月11日のトランプ次期米大統領の記者会見後、113.7円までポジション調整が進みましたので、円売りが再開するかもしれません。

①【円】の建て玉枚数|横ばい予測、ビッグイベントを通過し、過度な期待、失望がなくなった?

日付 時間 ドル円 買い 売り 差引 差引前週比
1/11(水) 6:15 117.716 26,041 105,880 -79,839 6,925
1/18(水) 6:15 112.677 28,560 106,390 -77,830 2,009
1/25(水) 6:15 横ばい 28,974 106,390 -77,416 414

(ドル円はXM Mac MT4(1月10,17日23:15)より抜粋、太字は予測値)

指数平滑法による予測【円】では、1/25(水)の差引前週比は若干のプラス(円買いが増加)という結果になりました。

今週は色々な出来事がありました。

まずは1月17日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルでのトランプ大統領の「ドルが強すぎる」発言です。

私は先週の記事で、「ドル高が株高を誘引している限り、事業家であるトランプ大統領がドル高牽制発言をするなんてあり得ない」と書きましたが、私の考えは脆くも崩れ去りました。

(1月16〜20日)トランプ大統領就任式、ECB理事会に注目!
キング牧師記念日でスタートする1週間、注目は1月20日(金)のトランプ米大統領就任式です。トランプ大統領が1月11日記者会見での市場の不安を払拭できるのか、それとも自らトランプ相場終焉の引き金を引くのか、要注目です。

中国人民元に対する発言ですが、市場では危惧していたドル高牽制発言と認識されて、ドル円は112.5円までドル安、円高が進行しました。

そもそもこのところの中国は、人民元の下落を防ぐために、「人民元を買って、ドルを売っているんじゃないの?」とツッコミを入れたくなるタイミングでのドル高牽制発言でした。

1月18日の投機筋の建て玉枚数を見ると、1月11日から2009枚のプラスでした。この「ドルが強すぎる」発言に対して、投機筋は特に大きくポジションは変えていません。トランプ大統領の発言に一喜一憂するのではなく、冷静に政策を見極めようとしているのかもしれません。

また1月18日のイエレン議長の講演では、「2019年末までに政策金利が3%に接近する」との予測発言がありました。

この発言でドル安、円高に歯止めがかかっています。

1月19日には、スティーブン・ムニューチン次期米財務長官が米上院公聴会で「長期的には強いドルが重要だ」と発言しました。トランプ大統領の発言は短期的なドル高牽制ということで、市場の不安を払拭する狙いがあったと言われています。

とすると、ますます中国に対するドル高牽制は「今じゃないでしょ」と言いたくなります。

そして、1月20日のトランプ大統領就任式です。

私はNHKのLIVEで演説を聞いていましたが、「アメリカ第一主義」が延々と続いて、正直うんざりしました。もし日本の安倍首相が施政方針演説で「日本第一主義」を延々と話したらどうなるでしょう?アジアの国々から袋叩きになるのは間違いありません。

この演説を聞いて、トランプ大統領に期待が持てるか、と言われるとちょっと難しい気がします。ただ、アメリカでは雇用が改善しており、経済も悪くないので、アメリカの現状を見るとあまり失望する必要もないのかもしれません。

ドル円の建て玉枚数は横ばいで大きな変化はなさそうです。今週同様、要人発言で上下動を繰り返すことはあるとは思いますが、どちらか一方にポジションが偏ることはなく、レンジ相場で売買を繰り返して差益を狙うのが良さそうです。

②【ユーロ】の建て玉枚数|予測では円と同様、大きなポジションチェンジはなく横ばい

日付 時間 ユーロドル 買い 売り 差引 差引前週比
1/11(水) 6:15 1.05583 134,747 200,570 -65,823 4,233
1/18(水) 6:15 1.07015 128,846 195,346 -66,560 -677
1/25(水) 6:15 横ばい 128,846 197,490  -68,644 -2,084

(ユーロドルはXM Mac MT4(1月10,17日23:15)より抜粋、太字は予測値)

指数平滑法による予測【ユーロ】では、1/25(水)の差引前週比はマイナス(ユーロ売りが増加)します。

今週は1月19日にECB理事会がありました。

先週予想した通り、4月から600億ユーロに減額する債権買い入れ規模をさらに減額するような発言はありませんでした。逆に、燃料値上がりに起因する一時的な物価上昇は勘案しない、インフレ率上昇の兆しは見えないとして、この発言でユーロドルは1.058ドル付近までユーロ売りが進行しました。

予測では2週連続でユーロ売りが増加傾向になっていますが、そう大きなポジション変化ではありません。円と同様に、レンジ相場で売買を繰り返す手法が良さそうです。

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